ぶどうを食べたかったキツネは、ぶどうに手が届かない事に気がついたとたん「あれはすっぱいぶどうさ」だから食べなくていいのだ!!と諦めました。。。。
この様な食べたいけど食べれないきつねの状態は、緊張や不快感を生じさせてしまうので、その不快感を取り除こうとします。
その方法として、どちらかを変更するか、新たな情報を入れ矛盾を小さくしようとするのです。
先ほどのきつねの例でいくと、おいしそう→感情 届かない→行動
この矛盾を『すっぱいにちがない』と変更する事で不協和を解放したのです。
このように、心理的に相容れない感情・行動・信念・考えなどを同時に持ってしまう事で起きる緊張状態を和らげる過程の事を、社会心理学者のフェスティンガーは【認知的不協和理論】と体系づけました。
このように人々は『心の不快』を解消しようとして、無意識にあるいは意識的に『不快』に対して抵抗し、『不快』を軽減できるのです。
この抵抗力を普段から意識し、抵抗力を弱める事なく維持する事が出来たら、少しはストレスから解放されるかもしれません。
(株)労研 産業カウンセリング部 大橋 桐子
【関連する記事】